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ご主人の津村卓広氏が本店を守り、支店を文代夫人が開拓した時代。
たった10坪の店で3年間一日も休み無く働きとおした。営業は午後5時から、深夜1時まで。
営業時間を夜にしたのは、静岡市の一等地にあって、競争店が多く、昼間の営業では到底お客をつかめない判断したからである。名も無い、小さな店が生き抜いていくには他人がやらない時間に頑張るしかなかった。
深夜営業と言う苦肉の策がヒットして1年もすると常連のお客がお客を連れてきてくれるようになった。
蕎麦屋にとって夏場は苦しい。温かい蕎麦が出なくなり、てんぷらも注文も激減。単価の安いせいろに注文が集中するので忙しいわりに売上げが伸びない。
まかない食から生まれた『ぶっ掛け蕎麦の礒おろし』が呉服町の支店を支えた。
深夜に食べる礒おろしは、ヘルシーの噂が広がり女性の人気がすごい。今でもそのころのキャリアの男女に同窓会を開かれるくらいの付き合いです。
二人の子育てを体験している女将とお客様の人生が重なった30年です。 |